ただ山に登って下りて「お疲れさまでした~」なんて、もったいないですよね!(時々見かけるんです、ゼェゼェハァハァと一生懸命登って一目散に下山していく人・・・。)
せっかく山に登ったんだから、山~空の「楽しみ」をくまなく満喫しましょう!
目次
大自然!日常生活では見られない動植物と雄大な景色がいっぱい!
山では、日常生活では思いもよらない景色を見ることができます!
平地では雲や雷は見上げるものですが、標高の高い山では足元に雲が広がり、稲妻が光っているのが見えるのです!周りにも遮るものがないため、遥か彼方の地平線も見渡せます。
自然の移り変わりを目や耳、肌で感じられるのが山登りの醍醐味です。
休憩などで立ち止まった際は、山でしか見られない植物を探したり、様々な野鳥のさえずりに耳を澄ませてみましょう。
また、普段より時間の流れがゆっくりに感じられる自然の中で、自分と向き合い、凝り固まっていた気持ちをほぐせば、心身ともにリラックスできます♪
歩きながらでも自然を楽しむポイント
山を上り下りする最中に、自然を楽しむポイントを大きく3つに分けてご紹介します♫
季節を感じる
山は平地に比べて冬が長く、春夏秋冬が短くなっています。
雪解けと同時に花が咲き、8月の終わり頃には、早いところでは紅葉が始まります。同じ山でも1ヶ月後に登ると、見られる動植物や景色が全く違ってきますよ!
ひとつの山にそれぞれの季節ごとに登り、景色の移り変わりを楽しむのもオススメです!
特に山の春夏秋は短いですが、自然の変化を楽しむ絶好のシーズンです。たくさんの動植物が見られて、いろいろな発見もあります♫
植物や木の匂いを感じる
山の場所や標高によって生えている植物は違います。
日本の山でよくみられるカツラの木は、秋になると葉が黄色く色付き、砂糖を焦がしたような香りがします。
本州に広く分布するシラビソの葉は、すがすがしい柑橘系の香りです。また、お花畑で見かけられる高山植物のクロユリは、かなり匂いがきついことで有名です。
はじめて見る植物の種類を調べるには、ハンドブックやスマホのアプリを活用するのがオススメですよ!
自然を見て、音を聞く
山に生息する動植物や自然の奏でる音を聞くことは、危険を察知するという意味でもとても大切です。
野鳥たちが鳴き止むと雨が降り始め、雨が降った後の沢は水かさが増して流れが急になり、水音が大きくなっています。
登山を楽しみながらも、自然の変化に注意を向けて感覚を研ぎ澄ましておきましょう!
静かな山の中では落ち葉の上を歩く動物の足音、野鳥の鳴き声、川や沢の水音などが聞こえます。木々の木漏れ日の中で聞く自然の音は、耳だけではなく心の奥底にまで染みわたる透き通った音に感じます。ぜひ、ゆっくりと耳を澄ましてみてください♫
足を止めてじっくり自然を楽しむ
山はちょっとした動物園であり植物園でもあります♫
その中でもオススメの野鳥と樹木ウォッチングをご紹介します!
バードウォッチングを楽しむ
日本には約500種類の野鳥が住んでいるといわれています。
図鑑と双眼鏡だけで手軽に楽しめるバードウォッチングは山歩きでも人気です。
鳥の大きさ、鳴き声、色や模様、歩き方、特徴的な動作、飛び方、季節、場所などをチェックしてのーぼに書いて、図鑑で確かめれば、だいたい何の鳥なのかが分かります。今は、スマホで図鑑サイトやアプリもあり、荷物もコンパクトにまとめることができるのでオススメです!
ある程度の予備知識があればもっと楽しめるので、野鳥に詳しい仲間と一緒に行動してみたり、野鳥の会に参加して知識を深める、また自然観察センターで野鳥の生態などを学んでみると、また違った視点で楽しむことができます。
樹木の名前を覚えながらゆっくり鑑賞する
場所や標高によって生えている木は違います。
標高が高くなるほど気温が下がるので、本州以南の山では、亜寒帯(北海道東部)の平地で見られる針葉樹が高所に生えており、その下にナラやブナなどの落葉樹林帯、さらに暖かい地方では、その下に照葉樹林帯が見られます。
また、高山では高い木は生えず、関東地方では標高2,600メートル以上になると樹木は見られなくなります。山に登るまではなんとなくの目線で見てきた植物だけど、木々を知ることから自然に対する理解がとても深まります!
また、同じ山に生えている同じ木でも、季節によって全く違う姿を見せてくれるので、「木も私たちと同じように生きているのかも」なんて思いにふける時がきっとくると思います!
樹木を鑑賞する時も、樹木図鑑(スマホアプリがオススメ)と双眼鏡があれば楽しさ倍増するのでオススメです♫
星空を見るのも◎
たくさんの星が瞬く夜空は、山の魅力の一つです!
山小屋でもキャンプでも、山で夜を過ごす際は、ぜひ空を見上げてみてください。都会では見られない、満点の星が広がっています。
よく「手を伸ばせば届きそう!」「まるで星が降ってくるみたい」という言葉を聞きますが、それを実感できます。美しい星空を見るために山に登る人もいるくらいです。
星空観測は、星が見えにくい満月の夜は避けた方がベターです。それほど冷え込まない夏場が最適です。夏の流星群の時期でしたら、たくさんの流れ星を見ることができます。
天の川もくっきりで、あまりの星の多さに正座がなかなか見つからないほど!星に交って、動いている人工衛星が見えることもあります。
それでは、ロマンチックな星空の楽しみ方を3つご紹介します♫
流星群に合わせて山登り
1年で何回か、流星群が見られる時期があります。
その年によって少し時期が違いますので、知ら調べが必要です。星空観測に最適な夏は、「山羊座流星群」と「ベルセウス座流星群」を見ることができます。街の光の届かない夜空を、たくさんの星が流れていくさまは、まさに空から星が降ってくるかのように感じられます。
星座アプリを活用する
スマホユーザーは、事前に星空観察用アプリをダウンロードしておくと便利です。
星がありすぎて星座が探せないという人には、「88星座図鑑」(Androidのみ対応/無料)や「AR山1000」(iphoneのみ対応/無料)がオススメ!アプリを起動して空にかざすだけで、そこに見える星座が画面に映し出されます♪
ナイトツアーに参加
山小屋が企画する「星空観察会」や「ナイトハイク」に参加してみるのも良いですよ!
地元の人のみぞ知る、穴場スポットに案内してもらえるかもしれません。ほかにも、山で運行するロープウェイ会社が企画するナイトツアーがあります。山小屋に止まらなくても星空が見られるのでオススメです!
まとめ
スマホアプリを利用して、野鳥・樹木・星の観察はとってもオススメです。
特に、地上では味わえない暗闇の中で空に瞬く星々が見せてくれる景観は、きっとあなたの世界観を変えてくれることでしょう!ただし、暗闇の山は危険が伴う可能性もあるので、万全を期し安全に配慮して楽しみましょう♫